プリザーブドフラワーというお花をご存知でしょうか。
お花、生花に特殊な加工を施すことによって、
数年といった長期間、美しさを保つことを可能にしたお花です。
お花でありながら定期的に水をやる必要がないといったのも大きな特徴の一つであり、
また生花ではない色味を特殊な加工で出すことができるので、
お花を育てたことがない方でも、すでにお花を何年もの間育ててきている方でも
気軽に飾ることができるということで、贈り物としてかなり人気なものになってきています。
さらにアレンジメントのしやすさにも定評があり、様々なシチュエーションで贈り物として最適なものになります。
最近では結婚式や祝い事の贈り物として定番なものになってきています。
そこで今回はプリザーブドフラワーにはどんなアレンジメントがあるのかといった部分について解説していきます。
プリザーブドフラワーを購入してアレンジメントをして見たいけどどんなものがあるかわからない、
プリザーブドフラワーのアレンジメントは難しいと聞いたたけど本当なのか、
プリザーブドフラワーを贈りたいけどどんなアレンジが適しているかわからない、
といった方はぜひとも参考にしてみてください。
プリザーブドフラワーとは
前述の通りプリザーブドフラワーは一般的な生花とは違います。
生花の一番美しい時点で色素を一度全て抜いてしまい、
その後、着色液を染み込ませ、なるべく長期間保存がきく、なるべく枯れないように特殊な加工を施したお花になります。
特徴の一つとして、お花なのでどうしても高温多湿の環境が苦手になります。
場合によってはひび割れや、花弁の崩壊、色の脱色などの事態を招きます。
プリザーブドフラワーはみなさんが想像されているよりかはかなりデリケートな存在です。
長期保存は可能ですが、しっかりと空調を整えることができる環境での保存を心がけると、
5年近くは美しさを持たせることができます。
プリザーブドフラワーのアレンジメント!
一般的な生花とプリザーブドフラワーのアレンジメントの大きな違いはなんなのでしょうか。
- プリザーブドフラワーには茎がない?
- 花の大きさ?
- 色の使い方?
いえ、そこまで細かい内容ではありません。
一番大きな違いとしてあげられるのは、プリザーブドフラワーには茎がないということです。
生花とプリザーブドフラワーを同時に見比べてみるとわかるかと思いますが生花には茎がありますが、プリザーブドフラワーには茎がありません。
ですのでプリザーブドフラワーアレンジメントが難しいと言われたり、難しいのではないかと想像される要因としてあげられるのは、プリザーブドフラワーで茎部分を表現するためにはワイヤリングというテクニックで補う必要があるからです。
プリザーブドフラワーのアレンジメントを行う上で必ず必要になってくるテクニック、絶対に欠かすことのできない要素として「ワイヤリング」の技術を身につけて置くといいでしょう。
なぜ「ワイヤリング」が必要なの?
ワイヤーの扱いが一通りできないと、プリザーブドフラワーのアレンジメントができないとも言われています。
ワイヤリングがプリザーブドフラワーのアレンジメントの基礎になっています。
ボックスに詰めるアレンジメントを行うにもワイヤリングを技術があった方が綺麗に収めることができます。
今回はワイヤリングを中心に説明していきます。
なぜプリザーブドフラワーは茎がないの?
プリザーブドフラワーに茎がない理由は前述の通り、一番美しい時期に加工されるからです。
一番美しいタイミングで花は茎から刈り取られます。
その後、すぐに水分や樹液を抜きとり、有機物と着色料から成るプリザーブド溶液に浸してプリザーブドフラワーは出来上がります。
プリザーブドフラワーを購入された方はイメージがつくと思いますが、プリザーブドフラワーは花全体が同じ色になっていることが非常に多いです。
プリザーブドフラワーのアレンジメントのワイヤーって?
プリザーブドフラワーのアレンジで利用するワイヤーには、裸ワイヤーと地巻ワイヤーの2種類があります。
ワイヤーの太さは様々あります。
ただローズは#24の裸のワイヤー、リーフは#24グリーンというワイヤーを利用するのでこの2種類を揃えておけば問題ありません。
裸ワイヤーとは?
裸ワイヤーは、#14~30までの太さがあります。
花材によって最適な太さのワイヤーを変えて利用しますがよく使う太さは#22、#24になります。
紙が巻かれていないので、裸ワイヤーと呼ばれます。
地巻ワイヤーとは?
地巻ワイヤーとは裸ワイヤーと対になる存在で、裸ワイヤーにホワイト、グリーン、ブラウンの紙が巻かれています。
太さは裸ワイヤーよりも少ない#18~#30までの太さがあります。
プリザーブドフラワーへのワイヤーのかけ方って?
プリザーブドフラワーをアレンジする際のワイヤーのかけ方を簡単にご紹介します。
プリザーブドフラワーの定番!バラのワイヤーのかけ方
1本目のワイヤー#24を必要な長さで先を少し斜めにして切り、
茎(軸)または少しふっくらとしている子房へ挿します。
2本目のワイヤーを挿します。
このとき直角に挿した1本目のワイヤーと茎の真ん中あたりで十文字になるようにしてください。
2本のワイヤーが同士が近すぎるとクロスする際に途中でぶつかりますので気をつけましょう。
挿したワイヤーは左右の長さがだいたい均等になったところで折り下げましょう。
4本のワイヤーはなるべく動かさないようにしてください。
ねじったり、束ねたりすると、穴が大きくなり花が抜ける原因になります。
葉のワイヤーのかけ方
地巻ワイヤー#24を使用することが多いです。
葉を裏側にして、葉の中央やや下あたりを、縫うように裏から表へと挿していきます。
そこでワイヤーを折り下げます。
ワイヤーの一方で、もう一方の葉柄を2~3回巻いていきます。
巻き付けたワイヤーをもう一方のワイヤーに沿わせて葉のワイヤーは完了です。
ワイヤーをカットする時はどうすればいい?
置き型のアレンジメントだと、ほとんどワイヤーを半分にカットして使います。
斜めにカットするくせを最初につけてしまうと、常に尖った状態で利用できるので作業が楽になります。
切り過ぎてしまった場合は、やり直す必要ありません。
残ったワイヤーに巻きつけることができれば長さを出すことができるので解決できます。
ワイヤリングからアレンジメントを身につけていこう!
基本のワイヤーのかけ方が分かると、お店で売っているようなプリザーブドフラワーのアレンジメントが可能になります。
今回のワイヤリングは基本ですので慣れてくるとより個性を出したアレンジメントも可能になります。
プリザーブドフラワーでアクセサリーなども作ることができるので、ハンドメイドの幅を広げたいといった方へもオススメできます。
アレンジメントは始めは難しく感じることがあるかと思いますができるようになれば楽しくなってきます!