紫やピンク、白などの小さなお花をたくさん咲かせるスターチス。
ドライになっても色褪せないことからドライフラワーとしても人気があります。
- スターチスの種類は約150種類
- スターチス全体の花言葉は「変わらぬ心」「途絶えぬ記憶」「変わらない誓い」
今回はそんなスターチスの代表的な種類や花言葉、さらにはスターチスの魅力について詳しくご紹介します。
そもそもスターチスってどんなお花?
スターチスの基本的な情報について見てみましょう。
- 学名|Limonium sinuatum
- 科名|イソマツ科
- 属名|イソマツ属
- 和名|花浜匙(はなはまさじ)
- 英名|Statice/Limonium(リモニウム)/Wavyleaf sea-lavender
- 開花時期|4~7月
スターチスは一年草、二年草、多年草の総称です。
- 一年草⇒種をまいたその年に花が咲き、枯れる植物
- 二年草⇒種をまいた次の年の春夏に花を咲かせる植物
- 多年草⇒同じ株から何度も花を咲かせる植物
またスターチスは、切り花やドライフラワーとしてもよく利用されています。
- 草丈:60~90cm
- 葉のサイズ:20cm程度
- 閑散期:4月~7月(お花屋さんでは切り花として一年中販売されています)
- 特徴:茎の先に房状の小さいお花が咲き、葉っぱがロゼッタ上につく
スターチスが日本に渡来し、普及したのは昭和初期。
ギリシャ語の「statizo(止める)」という語源から、かつてはスターチスが薬草(病気やけがを止める)としても使用されていました。
また。スターチスは花束において「フィラフラワー」として使用されています。
※フィラフラワー=お花とお花の間を埋めて、全体を調和させるもの
また、以下のことからスターチスはプレゼントに最適なお花だともいわれています。
- 色が長持ちする
- 花言葉が「変わらぬ心」「上品、しとやか」
- 花束にしやすい
スターチスの種類
スターチスの野生種は、砂漠や荒れ地、海岸といった場所に自生しています。
園芸種を含めるとおよそ150種類のスターチスがあり、色はピンクや黄色・青や紫などさまざまです。
スターチスを代表する6つの種類
- ハイブリッド系
- スターチス・シヌアータ(リモニウム・シヌアータ)
- リモニウム・シヌアツム
- リモニウム・ボンデュエリ
- リモニウム・ベリディフォリウム
- リモニウム・ラティフォリウム
それぞれの品種を詳しく見てみましょう。
①ハイブリッド系
ハイブリッド系のスターチスとは、カスピアとラテフォリアという品種を元にして交配し、生み出された品種を指します。
「四季咲性、鮮やかな色と大きい花弁、花もちの良さ、ボリューム」といった品種の性質を受け継いでいるのが特徴です。
②スターチス・シヌアータ(リモニウム・シヌアータ)
日本において最も多く栽培されていると言われている品種が、スターチス・シヌアータです。
観賞用のほか、切り花としても栽培されているため、園芸においては一年草として扱われています。
耐寒性があり、青・ピンク・赤・黄色・白・紫といった色のお花を咲かせるのが特徴です。
③リモニウム・シヌアツム
原産を地中海沿岸から小アジアとし、単にスターチスというと、この品種を指します。
本来は多年草ですが、寒さや暑さに弱いという性質を持っているため、園芸では一年草として扱われています。
④リモニウム・ボンデュエリ
アルジェリアで分布している多年草であり、花びらとガクの両方が黄色です。
シヌアツムと比較すると、穂が小さく、繊細な印象を受けます。
⑤リモニウム・ベリディフォリウム
ヨーロッパ・コーカサス・シベリアといったところに分布する多年草です。
別名は「宿根スターチス」「カスピアスターチス」「スターチス・カスピア」と呼ばれ、切り花で栽培されることが一般的です。
⑥リモニウム・ラティフォリウム
ベリディフォリウム種と同様に「宿根スターチス」として流通しています。
ルーマニアやブルガリアに分布し、青いお花を咲かせることが特徴です。
「ニワハナビ」「ヒロハノハマカンザシ」という和名があります。
スターチスの花言葉
スターチス全体の花言葉は、「変わらぬ心」「途絶えぬ記憶」「変わらない誓い」です。
スターチスをドライフラワーにしても、花が色褪せにくい(変化しにくい)という理由から、このような花言葉がつけられたと言われています。
スターチスの花言葉は色によって異なります。以下で詳しく見ていきましょう。
スターチスの花言葉|ピンク
ピンクのスターチスには「永久不変」という花言葉がついています。
スターチスの花言葉|紫色
紫のスターチスには「しとやか」「上品」という花言葉がついています。
スターチスの花言葉|黄色
黄色のスターチスには「愛の喜び」「誠実」という花言葉がついています。
スターチスの花言葉|青紫
青紫のスターチスには「知識」という花言葉がついています。