スイセンというお花をご存知ですか?
花の形と香りが特徴的で、花壇などでも見かける比較的ポピュラーなお花です。
今回はこのスイセンについて、種類や花言葉、怖いウワサについてご紹介します!
スイセンってどんなお花?
まずはスイセンの基本的な情報からご紹介します。
- 学名|Narcissus
- 科名|ヒガンバナ科
- 属名|スイセン属
- 和名|水仙、雪中花
- 英名|Narcissus
- 開花時期|2月〜4月
こちらがスイセンの基本データです。
スイセンは、チューリップなどと同じ球根植物です。
日本原産の日本水仙は冬に咲き、お正月にも使われます。
種類によっても開花時期が違ってくるのですが、ほとんどのスイセンが冬に咲きます。
和名の雪中花は、雪の中でも咲くことが出来ることからつきました。
原種系のスイセンの中には、秋に開花するものもあります。
スイセンには毒がある!?
スイセンには毒性があります。
まず、球根には「ヒガンバナアルカロイド」という、有毒な成分が含まれます。
もし食べてしまうと嘔吐や下痢、ひどいと昏睡などに苛まれるので絶対に食べないように!
そして、スイセンの葉にも毒があるのでこれも食べないようにしましょう。
スイセンの球根は玉ねぎ、葉はニラによく似ているので、家庭菜園などの近くには植えないようにするのがいいでしょう。
そして、ペットが食べても毒は効きます。
間違って食べてしまうような場所に飾ったり植えたりするのも避けましょう。
スイセンの種類
スイセンといえば白のお花がイメージしやすいですよね。
1番ポピュラーな白の他にも、黄色、オレンジ、緑、ピンクなど様々なカラーがあります。
咲き方も品種改良により八重咲きなども出てきました。
房咲きのスイセン
一本の茎にたくさんの花を咲かせる咲き方で、香りがあります。
秋から春にかけて咲く花で、花びらは広がり反り返らない種類です。
ラッパズイセン
一本の茎に一つの花が咲き、ラッパ状の副花冠の長さが花びらと同等か長いのが特徴です。
3〜4月に咲く種類です。
タイハイスイセン
一本の茎に一つの花を咲かせ、ラッパ状の副花冠が花びらと同等以下且つ1/3以上のスイセンのことです。
カップ咲きスイセンとも呼ばれます。
八重咲きスイセン
一本の茎に一輪の花が咲きます。
副花冠、おしべ、めしべが花びら化して八重咲きになったものです。
シクラミニウス・スイセン
一本の茎に一輪の花をつけます。
花は下向きに咲き、副花冠は長い筒状で花びらは反り返ります。
シクラメン咲きスイセンとも呼ばれます。
ジョンキラ・スイセン
アポダンサス・スイセン
強い香りがあり、「香りスイセン」「芳香スイセン」とも呼ばれる種類です。
一本の茎に1〜5輪の花を咲かせます。
ヒルスター
副花冠のグラデーションが綺麗な品種です。
一本の茎に沢山の花を咲かせ、香りがあります。
クチベニスイセン
その名の通り、副花冠の縁が紅色になっており口紅のように見える種類です。
一本の茎に1〜2輪の花を咲かせます。
バタフライスイセン
大きな副花冠が長さの1/3裂けている品種で、形が珍しく華やかなのが人気です。
副花冠の縁が波打っている「フリルバタフライ咲き」です。
スイセンの花言葉
スイセンの全般的な花言葉は
「うぬぼれ」「自己愛」というのがついています。
可愛らしい見た目や香りとはかけ離れた花言葉ですね。
スイセンの色別の花言葉
色ごとで花言葉も違っています。
全ての色に付いているというわけでは無さそうです。
白色のスイセンの花言葉
「尊敬」「神秘」
黄色のスイセンの花言葉
「もう一度愛して」「私のもとへ帰って」
スイセンの種類別の花言葉
スイセンには、種類によっても花言葉があります。
ラッパスイセンの花言葉
「尊敬」「報われない恋」
クチベニスイセン
「素敵な装い」「詩人の心」
日本水仙の花言葉
「自己愛」「神秘」
スイセンの呪い?スイセンの怖い話
スイセンと検索すると「呪い」や「怖い」といった関連記事が出てきます。
ただの花なのにどうして怖いのでしょう?
実はこの話はギリシャ神話からきています。
スイセンの学名や英名のNarcissusはナルキッソスという人名からつけられました。
ナルキッソスは自他ともに認める美しい男性でしたが、その美貌から高慢な態度で女性と接してしまい、傷つけたり中には自らの命を経ってしまうという女性まで出てくるほどでした。
ナルキッソスがこれ以上被害者を生まないように、自分以外誰も愛せなくなる「呪い」をかけました。
その結果、ナルキッソスは水面に映る自分に恋したまま水辺で息絶えました。
スイセンの花言葉でも想像できる叶わない恋とは、ナルキッソスは水面に映る自分に恋しているので当然叶うことはありません。
この神話が由来して、スイセンの花言葉は怖い、暗いといったネガティブなものが多いようです。
スイセンはプレゼントには不向き!自宅で楽しむお花!
スイセンには怖い由来や花言葉があるので、プレゼントにはあまり向きません。
香りを楽しむために自宅に飾る、育てるのがいいでしょう。
種類も沢山あるので、同じ花でも楽しめますね。