アーティフィシャルフラワーという言葉を耳にしたことはありませんか?
しかしどう取り扱っていいのかわからない方も多いと思います。
今回はアーティフィシャルフラワーの種類や特徴、また混同しやすいドライフラワーやプリザーブドフラワーとの違いも合わせてご紹介します。
アーティフィシャルフラワーとは
造られた花、つまり造花の一種になります。
従来の「生花とは似ていない」「色合いが派手」「安価に作られている」といった造花のイメージとは一線を画す、超高品質なものです。
生花の美しさをリアルに再現しながらも、生花よりも耐久性があり給水の必要がないため、近年はコサージュなどのアクセサリー、インテリアとしても使用されています。
茎を自由に曲げられるのでアレンジの幅も広く、長く飾れることから、結婚式などの華やかなシーンでも人気を集めています。
アーティフィシャルフラワーの特徴
アーティフィシャルフラワーは主にポリエステルやポリエチレンといった素材で作られており耐久性に優れています。
また人工的な花のため、劣化しないこと、花材として再度利用しやすいことからビジネスシーンにおいて近年その価値が上昇しつつあります。
アーティフィシャルフラワーのメリット
- 人工素材のため、耐久性に優れ、輸送などに強い。
- 生花と比べ、長期間利用することが可能。また水などが必要ないためメンテナンス性に優れる。
- 花から茎まで多様な花材が開発されており、ストックすることも可能なため、ビジネスシーンで利用しやすい。
- 花材の種類が豊富で、多種多様なアレンジを制作することができる
アーティフィシャルフラワーのデメリット
- 生花ではない為、鮮度や香りといった花本来の特徴を有していない。
アーティフィシャルフラワーにお手入れは必要?
生花とは違い、給水の必要がないアーティフィシャルフラワーは、人口素材で作られているため、毎日のお手入れの必要はありません。
ですが、より美しく長く楽しむためには気を付けた方がいい事があります。
- 花や葉の表面、隙間にたまったほこりを軽くはらう。
- 直射日光、強い照明を避けた場所に置く。(紫外線による変色を防ぐため)
- 油には弱いため、キッチンの近くに置く際は注意。
本物のお花のような魅力をもちながらも、長く楽しめる耐久性があるお花がアーティフィシャルフラワーです。
プリザーブドフラワーとドライフラワーとはどう違うの?
アーティフィシャルフラワーと混合しやすいのがプリザーブドフラワーです。
プリザーブドフラワーとは
プリザーブドフラワーとは、生花や葉を特殊な液に沈めて脱水、脱色をした後、染料を吸わせる事で好みの色へと仕上げて、長期保存が可能な加工を施したものを指します。
耐久性の面では、アーティフィシャルフラワーほどではありませんが、生花を使用しているため、花本来の柔らかさを持ち、みずみずしい印象が特徴です。
染色が可能なので生花とは異なる色合いを楽しむこともでき、1年以上の長期保存ができる事も魅力の1つです。
長く楽しみたいけれど、生花を使ったものにこだわりたいという方や、柔らかい質感を楽しみたいシーンにおススメの素材です。
染料を使っているため、濃い色のものは色移りに注意してくださいね。
プリザーブドフラワーについてはこちらに詳しく記載しているのでご覧くださいね!
ドライフラワーとは
ドライフラワーとは、生花や葉をさまざまな方法で乾燥させ、水分を抜いたものになります。
生花やアーティフィシャルフラワーとは違う、アンティークのような褪せた色合いと、水分の抜けた固めの質感が特徴です。
保存期間は半年から1年と言われていますが、樹脂コーティングしたりハーバリウムにしたりと、加工次第では長く楽しむことも可能です。
アーティフィシャルフラワーを取り入れやすい理由
アーティフィシャルフラワーはお手入れの手間がかからないから、視覚的なビジュアルや癒しとして取り入れる方も多いです。
いまとっても人気のあるアーティフィシャルフラワーを「選ぶ理由」をまとめてみました。
枯れないから
なによりもまず、最大の利点は枯れないことです。
いつまでもきれいなまま飾っていられるのは生花にはない造花最大の特徴です。
四季を問わずに鮮やかな季節の花を飾っておくことができます。
外にでれば寒くて花一つ咲いていない冬でも、造花があれば華やかさを演出することができます。
お手入れが簡単だから
造花は日々のお手入れも簡単です。
生花に必要な水やりなどの世話が不要ですし、お手入れもほとんど必要ありません。
日常的な掃除のときに、軽くホコリをおとしてやればいいだけです。
それだけでは落ちない汚れがついた場合も、薄めた中性洗剤を付近に含ませて、そっと撫でる様に拭くだけで済みます。
生花に必要な剪定や水切りなどの手間を省けることは、大きな魅力のひとつです。
衛生的なので虫がつかない
造花には虫がつきません。
花は好きだけど花につく虫は苦手、という方は多いのではないでしょうか。
そんな方もアーティフィシャルフラワーなら安心です。
最近の温床となることもないので、小さなお子様のいうおうちでも安心して飾る事が出来ます。
また光触媒という言葉を聞いた事はありませんか?
アーティフィシャルフラワーにはこの光触媒加工を取り入れているものが多くあります。
これは、光の力を利用して脱臭や空気清浄を行う、環境にやさしい技術です。
太陽光はもちろん、蛍光灯の光でも機能するので、室内でもその効果を得られるのです。
生花にはない、造花だけのメリットと言えるでしょう。
お部屋のインテリアにはもちろん、お見舞いなどにもうってつけなので、造花のアレンジメントを購入するときには積極的に取り入れていきたい要素です。
丈夫で長持ちするから
とても大切で大きなポイントですが、複雑なアレンジメントにも耐えうる丈夫さがあります。
引っ越しなどの環境の変化にも耐えられるし、生花には不可能な複雑なアレンジメントが可能です。
生花はアレンジメントをしている最中にも弱ていくので、アレンジメントにスピードが要求されます。
しかし、造花のアレンジメントであれば、じっくり時間をかけて、丁寧に作品を作っていくことができます。
生花では、花びらや葉が傷ついてしまうためできなかった複雑な形状にアレンジすることも可能です。
こんな素敵なアレンジメント見たことない!と喜んでもらえるサプライズ演出に、造花はぴったりのアイテムなのです。
飾りやすいから
生花や植物は「日のあたらない場所」「風通しの良い場所」に置いたり「水やりをしない」と枯れてしまいます。
アーティフィシャルフラワーなら手間も必要ありませんし、上記の3つを気にせずどこにでもおいていても良いと思います。
デスクにグリーンを置いたり、キッチン周りに置いたり、色んな場所に癒しを置いて飾ることができるのです。
病院や介護施設など衛生面を気にする場所のお見舞いのお花としても造花はおすすめです。
アーティフィシャルフラワーおススメの使い方
アーティフィシャルフラワーがどんなシーンで役立つのか紹介していきたいと思います。
生花よりも複雑なアレンジメントができるアーティフィシャルフラワーはさまざまなシーンで役立ってくれます。
ウェディングシーンで使用する
ウェディングブーケは、アートフラワーアレンジメントの利点を最大限に生かせるアイテムです。
ウェディングは人生で最も華やかで幸福なセレモニー。
一生に一度のことですから、念入りに準備して成功させたい、という意識は多くの人に共通の者でしょう。
また、大切な思い出として記念品をとっておきたいと希望する人も多いでしょう。
アーティフィシャルフラワーのウェディングブーケなら、可愛いのに丈夫なブーケが造れるんです。
枯れないし、事前の衣装選びの時から、当日のブーケまで合わせてコーディネイトすることができます。
ギフトで贈る
贈り物の定番と言えば、やはりお花です。
しかし、生花を貰っても困る事があります。
「花束を貰ったけど、花瓶がない・・・」
「きれいなアレンジメントを貰ったけど、水やりを忘れてしまって・・・」
そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
その点、アーティフィシャルフラワーのアレンジメントなら大丈夫です。
花瓶が無くてもお世話を忘れても、ずっときれいなまま飾っておくことができます。
生花と比べて持ち運びも容易なので、渡す前や貰った後の移動も気楽ですね。
メッセージカードを添えてプレゼントすれば、気持ちが伝わりやすくなります。
お見舞いに添える
近年、生花が持ち込み禁止とされている病院が増えていることをご存じでしょうか?
美しい生花ですが、虫がつきやすく、最近が繁殖しやすいという難点があるからです。
また、水をやったり、替えたりしなければならない生花は患者さんご本人や御家族の負担となってしまう場合があるのです。
ですが、アーティフィシャルフラワーならそういった不安要素の一切が省けるので、お見舞いに最適です。
特に光触媒加工がなされているアレンジメントなら、衛生面に厳しい病院でも喜んで受け取ってもらえるでしょう。
抗菌、脱臭、空気清浄、と入院中には嬉しい効果ばかりです。
ただし、寄せ植えの花は「根付く=寝付く」とされてお見舞いには不適切ですので、鉢植えや寄せ植え型でないアレンジメントを選ぶようにしましょう。
造花に根はありませんが、連想させてしまうアレンジメントはよくありません。
そのまま飾れて便利なフラワーボックスなどの花だけのアレンジメントを選ぶと失敗がないでしょう。
アーティフィシャルフラワーを日常に取り入れてみよう
アーティフィシャルフラワーとは、生花をリアルに再現し、生花にはない美しさを表現した造られた花のことです。
近年、欧米はもとより日本でも大変注目されていて、年々クオリティも向上しています。
生花では出せない、束ねた時の美しさや形が、日常生活に彩りを与えてくれ、取り入れやすくなっています。
アーティフィシャルフラワーを使って自宅で仕事もできる
アーティフィシャルフラワーはお花の最も美しい状態を長く楽しむ事ができるのが一番の魅力です。
「生花は咲いて枯れていく」その移り変わりのはかなさも美しさのひとつですが、アーティフィシャルフラワーは、その中の良い部分の美しさを長く楽しむ事ができるのです。
アーティフィシャルフラワーを扱えるようになるとこのような事ができます。
- 憧れのスクール運営
- 自宅や店舗でギフト販売
- アクセサリー作成と販売
- 手作りのウェディングアイテム
- インテリアやディスプレイ
アーティフィシャルフラワーを扱える様になると、生花やプリザーブドフラワーと同様に、アーティフィシャルフラワー専門コースを開講されている方も増えてきています。
また、店頭販売やネット販売など様々なスタイルで販売することが可能です。
アーティフィシャルフラワーと天然石などをくみあわせたアクセサリーを作成し販売することも可能です。
アーティフィシャルフラワーのブーケは色移りもなく、壊れにくく、輸送に強いため、海外ウェディングにも最適です。
玄関やリビング、壁掛けなど、飾る場所を選ばず、長く楽しむ事が出来ます。新築祝いやモデルルームの飾りつけなどに適しています。水が使えない場所でも、自在に飾りつけることができます。
アーティフィシャルフラワーのまとめ
アーティフィシャルフラワーの事をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
日々、製造技術が向上しているので、クオリティが上がってきています。
アーティフィシャルフラワーは枯れないしお手入れもいらないので、日常に彩りを添えてくれる素敵な存在です。
アーティフィシャルフラワーも生花の良さも理解して、さまざまなシーンにてぴったりの選択をしていきたいものですね。
こちらにアーティフィシャルフラワーの記事があるので参考にしてくださいね!
アーティフィシャルフラワーの通販での購入について