クジャクソウというお花をご存知でしょうか?
名前を聞いたことはあってもどんなお花か分かる方は少ないのではないでしょうか?
今回はクジャクソウについてご紹介します。
クジャクソウってどんなお花?
- 学名|Aster pilosus
- 科名|キク科
- 属名|シオン属
- 和名|孔雀草/クジャクアスター
- 英名|Michaelmas daisy
- 開花時期|9月~10月
以上がクジャクソウの基本データです。
クジャクソウはアレンジでどう使われる?
クジャクソウをアレンジする際には「フィラーフラワー」として使用されます。
フィラーフラワーとは花と花の間を埋めたり繋げたりするために使います。またボリューム感や立体感も出せますが、入れすぎるとバラなどの目立たせたい花が霞んでしまうこともありますので注意して使うようにしてください。
クジャクソウの特徴
クジャクソウは1m前後の草丈になります。
茎は何本にも分岐し、それぞれに葉と花をつけるので見栄えがよい植物です。
茎は比較的、細く水揚げがよいので切り花にも向いています。
細長く小さい葉を互い違いにたくさんつけるのが特徴です。
クジャクアスターという別名でも呼ばれており、宿根アスターと同様の育て方をします。
アスターという名前でよく流通しているエゾギクと近縁ではありますが、性質は異なります。
原産は北アメリカで、園芸品種として戦後日本に渡来して来ました。
白が一般的な色ですが、中には紫やピンクもあります。
マリーゴールドの和名も孔雀草
夏の季節に花を咲かせるマリーゴールド。
独特な匂いが虫除けになるといわれている、マリーゴールドの和名も孔雀草です。
しかし同じキク科ですが、クジャクソウは匂いはしません。
クジャクソウの種類
クジャクソウの種類は少なく4種類ほどしかありません。
北アメリカが原産のクジャクソウの色は紫、ピンク、白です。
次はクジャクソウの種類についてご紹介します。
シロクジャク
シロクジャクは一重咲きで花径1.5㎝の白い花を咲かせる品種です。
草丈は1mほどで切り花にも向いています。
クリムゾンブロケード
クリムゾンブロケードは筒状花の黄色と舌状花の赤色の、コントラストが美しい品種です。
花付きが非常によく、開花時期が長いのが特徴です。
八重瑠璃紫
八重瑠璃紫は八重咲きで花径1~2㎝の紫色の小花が美しい品種です。控えめな色合いなので、寄せ植えにもおすすめです。
クジャクソウの手入れ方法
クジャクソウの手入れ方法は季節を通して、乾燥気味に管理しましょう。生育環境は、水はけと風通しのよい日なたが適しています。
西日には弱いので注意が必要です。
冬に凍結しやすい北側も避けます。
クジャクソウの手入れ方法~春~
植え付けや植え替えをする場合は春に行います。葉がついている場合は根鉢を崩さないように植えましょう。
また鉢植えの場合は、毎年植え替えをすることをおすすめします。
クジャクソウ手入れ方法~夏~
6月に切り戻しをすることで、花つきを増やし草丈を下げることができます。
また秋の開花時期になると風や重さで倒れることが多いクジャクソウ。
忘れずに半分くらいまで切り戻しをしましょう。同じ時期に、緩効性肥料や液体肥料などの施肥も行います。
肥料が多いと伸びすぎてしまうので、過肥は避けましょう。
クジャクソウの手入れ方法~秋~
花が咲くころには風で倒れることがあるので、支柱を立てて支えてあげましょう。
花が咲いたらこまめに花がらを摘み取ります。
クジャクソウの手入れ方法~冬~
冬は地上部がなくなるので、鉢植えの場合は忘れないように水やりしましょう。
頻度は数日に一度で、あげすぎないようにします。
庭植えの場合は、凍結を防ぐために寒い地域では、敷きわらやマルチで予防します。
株分けをする場合は冬の季節に行いましょう。
害虫対策や病気の対策もしましょう
水のやりすぎは根腐れを起こすので、土が乾いてから水をあげるように気を付けましょう。
またアブラムシがつくことがあるので、見つけたら市販薬をスプレーしましょう。
またクジャクソウは宿根アスター菌核病という病気にかかることがあるので、茎が黒く腐っているのを見つけたら刈り取り、処分しますし蔓延しないように風通しを良くしておきましょう。
クジャクソウの花言葉
クジャクソウの花言葉は「いつも愉快」「ひとめぼれ」「可憐」です。
たくさんの花がつく豪華で綺麗な様子から、「いつも愉快」「ひとめぼれ」などのポジティブな花言葉がつけられました。
「可憐」は花自体の小さくかわいらしい様子からつけられました。
クジャクソウは秋の季節にぴったりのお花
耐寒性の高いクジャクソウは、秋の季節に華やかに庭を彩るおすすめのお花です。
またクジャクソウは多年草なので、毎年楽しむことができるのも魅力のひとつです。
季節の手入れも簡単で、株分けもしやすく花持ちがいいクジャクソウは、生け花やアレンジメントフラワーにもぴったりです。
花が少なくなる秋の時期のお庭やご自宅にに取り入れてみてはいかがでしょうか?