リアトリスは北米原産のキク科ユリアザミ属の宿根草で、とても丈夫で手間がかかりません。
草丈が高くなるので、花壇の広報に使っても見栄えがし、切り花としても利用価値の高い花です。
咲き方によって槍先と玉咲きに分けられますが、槍咲きの種方が多く栽培されています。
このうち、槍咲きはスピカタ種とスカリオサ種が玉咲きはタマザキリアトリスとも呼ばれるリグリスティリス種が主に栽培されています。
今回はそんなリアトリスについてご紹介します。
リアトリスってどんなお花?
リアトリスの基本的なことを紹介します。
- 学名|Liatris
- 科名|キク科
- 属名|リアトリス属
- 英名|Gayfeather
- 和名|百合薊(ゆりあざみ)
- 開花時期|6〜9月
以上がリアトリスの基本データです。
リアトリスの花は上から下に咲く花でこのような咲き方をする花を有限花序と言います。
北アメリカ原産でマサチューセッツ、フロリダ、ルイジアナなどに分布しており、その仲間は40種類ほどいます。
日本に来たのは大正末期~昭和初期と言われています。
耐寒性、耐暑性に優れているので、花壇や庭園で育てやすい花です。
リアトリスはアレンジでどう使う?
リアトリスは、花束などにアレンジする時「ラインフラワー」として使われます。
ラインフラワーとは、一本の茎の線上に花をつけるお花です。
空間を出したり線を活かすアレンジで使われます。
リアトリスの名前の由来は
リアトリスの名前の由来はギリシャ語で「無毛の配者」という意味からと言われていますが語源は不明です。
リアトリスの英語名の由来
英語では「Blazing star(ブレイジングスター)」と呼ばれます。
これは「燃える星」という意味を持ちます。
また「Gayfeather(ゲイフェザー)」という呼び方もあります。
リアトリスの花の種類
リアトリスは切り花で流通しているお花の種類は少なく、パープル系のリアトリスが多く出回っていますが、ホワイト系のリアトリスも流通しています。
槍のような花姿のリアトリスと、それよりも大きな花が咲くリアトリスがあります。
今回はいくつか代表的な人気のリアトリスを集めてみました!
パープル系
- 紅輝
- コボルト
- 鐘旭
- スピカータ
- ホタル
ホワイト系
- 白峰
- 白龍
リアトリスは仏花やいけばなの花材として、使われることが多い切り花なので、馴染みがある人もいるかと思います。
あまり、華やかさがある切り花ではないですが、リアトリスの様に直線的で小花が密集して咲く、切り花は少ないのでアレンジの幅が広がります。
リアトリスの植え付け
リアトリスは、北米原産のキク科ユリアザミ属の球根で別名「ユリアザミ」と言います。
すらりとした花穂が美しく、丈夫で育てやすいお花です。
通常、球根を購入して植えつけますが、種をまいて育てることも出来ます。
春にまいて3年も経つと、とてもよく咲いてくれます。
用土
土質は特に選びませんが、水はけのよい土が適しています。
鉢植えの場合は、赤玉土(小粒)7、腐葉土3をまぜたものや市販の「花の土」を利用します。
植えつけ場所
日当たりの良い場所を好みます。
植えつけ
鉢植えの場合、植え付け間隔は3cmほど空けて、深さは球根が3~5cmくらいの深さで植えつけます。
地植えの場合、植え付け間隔は10㎝くらい、深さは球根が5㎝くらいの深さで植えつけます。
生育がゆっくりなので、タネから育てる場合は、気長に付き合う必要がありそうです。
リアトリスのお手入れ
日当たりのよい場所を好むので育てる場所がきまったらお手入れをしてあげると綺麗なお花の状態が長く続きます。
水やり
土の表面が乾いたらたっぷりと水を施します。
加湿を避けるために、毎日習慣として水を施すのは避けましょう。
肥料
生育時に緩効性肥料(粒状の化成肥料などゆっくり長く効く固形の肥料)を少量、または月に1~2回程度薄い液体肥料を与える程度にします。
咲き終わった後の管理
リアトリスが咲き終わった花穂は花首から先を取り除きます。
切り花などに利用する場合も、なるべく葉を残すようにします。
気温の低下とともに地上部が枯れるので、完全に枯れた時点で地上部は地際から切り取って取り除きます。
リアトリスの花言葉
リアトリスにももちろん花言葉はあります。
リアトリス自体の花言葉は「燃える思い」「長すぎた恋愛」です。
それでは花言葉を見ていきましょう!
リアトリスの花言葉|「長すぎた恋愛」
リアトリスの花言葉「長すぎた恋愛」は少しネガティブなイメージを持たれてしまう事もあります。
この花言葉は、穂状の花が上から下に向かって徐々にさいていく様子から連想したという説があります。
上の花が咲き終わっても下にはまだ蕾が残っているので、このような花姿から「長すぎた恋愛」を表現したのではと言われています。
リアトリスの花言葉|「燃える思い」
「燃える思い」は線状の細い赤紫の花が炎が揺らめいているように見えることからつけられたそうです。
花の見た目や特徴を恋愛にあてはめて花言葉にすることはよくあります。
リアトリスを切り花にして楽しもう
リアトリスは様々な種類がありますが、切り花におすすめなものもたくさんあります。
ですが、自宅に飾る際には葉が傷みやすく腐りやすく、水が濁りやすいので水につかる部分の葉は取ってしまった方がいいです。
また、1本だとあまり存在感がなく、まとめてや他の花とアレンジして飾るのがおすすめです。