マトリカリアの種類と花言葉

マトリカリアは、二年草扱いの植物です。ただし、温度や湿度などの管理を充分に行えば、夏越しも可能なため、多年草に分類されています。
開花時期が長いのが特徴で、5月~7月ごろに花を咲かせます。
マトリカリアの花は白と黄色をしており草丈は15㎝位のものから100㎝位まで育ちます。

マトリカリアってどんなお花?

マトリカリアの基本的なことを紹介します。

  • 学名|Tanacetum Parthenium
  • 科名|ナツシロギク、フィーバーヒュー
  • 属名|ヨモギギク属名
  • 和名|ナツシロギク、イヌカミツレ
  • 英名|Matricaria
  • 開花時期|4〜6月

以上がマトリカリアの基本データです。

小ぶりのマーガレットのような花がいくつも花を咲かせるのが魅力的な品種です。
草丈は100cm位にも育ちます。切り花用の品種として、よく出回っています。
ハーブのようなナチュラルテイストが可愛らしい花です。

マトリカリアはアレンジでどう使われる?

マトリカリアをアレンジする際には「フィラーフラワー」として使用されます。
フィラーフラワーとは花と花の間を埋めたり繋げたりするために使います。
またボリューム感や立体感も出せますが、入れすぎるとバラなどの目立たせたい花が霞んでしまうこともありますので注意して使うようにしてください

マトリカリアとカモミールの違い

和名を「カミツレ」ともいうカモミールは、マトリカリアとよく似た姿をしています。
こちらもキク科の一種で学名は「Matricaria recutita」です。
カモミールはハーブティなどにも良く使われる植物で、安全で効果的なハーブとしてヨーロッパやアラビアで用いられていました。
中世のフランスでは、薬草としても重宝されていた植物です。

マトリカリアとカモミールの見分け方

マトリカリアとカモミールの違いで最も見分けやすいのが、葉の形です。
カモミールは細く細かな葉の形をしていますが、マトリカリアはそれよりも大きめの葉をつけています。
マトリカリアはもともとカモミールと同属のマトリカリア属だったため、この名前が付けられたのです。
実際のマトリカリアはマトリカリア属ではなく、ヨモギギク属になります。

マトリカリアの種類

マトリカリアには、たくさんの品種があります。
同じような色でも、品種によって若干変わってきます。
人気なマトリカリアを集めてみました!

マトリカリア”サンタナ・イエロー”

白い舌状花と、大きく発達したクリーム色の筒状花からなるので、花全体が淡い黄色に見えます。
草丈15cm程度の矮性品種。

マトリカリア”シングル・ベグモ”

白い舌状花に黄色い筒状花をつけます。
草丈100㎝程度に伸びる切り花用品種。

マトリカリア”ベグモ・スノーホール・エキストラ”

ポンポン咲きの切り花用品種。
近年ポンポン咲き品種を人工的にピンクなどに染色した切り花も流通している。

マトリカリアの庭植えでの育て方

秋に種まきをします。
9月から10月が適期です。苗を買って栽培する方が簡単ですが、秋にマトリカリアを栽培してみたいと思ったら、種まきから始めてみてもいいですね。

育苗トレイかポリポットに種まき

種まき用の培養土か、小粒の赤玉とバーミキュラライトを1:1の割合で用意します。
ポリポットにタネを数粒まきます。
どの品種もとても小さなタネなので、最初は育苗トレーなどの苗床にまき、芽が出たらポリポットに植え替えする手順を踏んでも構いません。
その後、春ににわかプランターに受け付けます。

苗で越冬

育苗トレイに種まきした場合は発芽して3週間くらい経ったらポリポットに植え替えます。
ポリポットで種まきしたものは、間引きしながら1株にしていきます。
耐寒性はありますが、霜には注意です。夜は屋内や軒下などに取り込んで越冬させましょう。

直播は?

耐寒性がありますので花壇にも直播も出来ます。
秋にタネをまいて越冬させますが、霜には注意します。
腐葉土や藁、落ち葉などで覆って霜対策しましょう。

春に植え付け

3月から4月頃が最適です。鉢植えでも庭植えでも育ちます。
庭植えの場合、かなり草丈が伸びます。
株間は30cmほどあけましょう。

庭植えは日当たりと風通しのいい場所に

庭植えは、日当たりと水はけ、風通しの良い場所を選びます。
花壇に植え付けるなら、草丈が伸びた場合の他の植物とのバランスを考えて植える場所を決めます。

苦土石灰で土壌調整

マトリカリアは酸性土壌を嫌いますので、植え付ける10日前に石灰を蒔いて土壌を整えておきましょう。
次に腐葉土を鋤きこみ、水はけを良くします。元肥として緩効性肥料を少し加えて植え付け、たっぷり水やりします。

マトリカリアの花言葉

マトリカリアにももちろん花言葉はあります。
マトリカリア自体の花言葉は「鎮静」「集う喜び」「楽しむ」です。
ハーブの一種であるマトリカリアと人間の深い関係を伺わせる花言葉となっています。

では、色ごとに花言葉を見ていきましょう!

マトリカリアの花言葉|鎮静

マトリカリアは、解熱、頭痛、関節炎などの薬として用いられ、英語名の「Feverfew」もラテン語で解熱剤を意味する「febrifugia」を語源としています。
花言葉の「鎮静」はこの植物が薬草として古くから重宝され、身近な植物であることにちなむと言われます。

マトリカリアの花言葉|集う喜び

淡いイエローの花芯を白い花びらがぐるりと丸く取り囲んで、小さな花を咲かせるマトリカリア。
小花が群れ集うようにこぼれ咲く、夏の花です。鉢植えや、庭植えとしてガーデナーに親しまれることの多い花です。
集まって、ささやき合うように咲くその様子から「集う喜び」との花言葉を持ちます。

マトリカリアの花言葉|楽しむ

マトリカリアの花言葉の「楽しむ」は小菊のような形で小花が並びよりそって咲くイメージされました。アレンジメントや花束のメインの花材にはなりにくいですが、スプレー咲きの花でナチュラルなテイストにはよく合います。

マトリカリアの花言葉|(色別)白・黄色

マトリカリアは初夏に可愛らしい花をたくさん咲かせます。
名前にはピンと来なくても、誰もが目にしたことがあるはず。白や黄色の可憐な花は、一目で気持ちを明るくさせるとおり、「楽しむ」という花言葉を持っています。

マトリカリアの花言葉|忍耐

マトリカリアは可憐な花を咲かせますが、実は性質は丈夫で、虫よけハーブとしての役割もあることから、花言葉に「忍耐」があります。
常緑多年草ですが、高温多湿に弱いので、暖地では一年草扱いになる場合もあります。
株は横に広がり大きくなりますが、花自体が可愛らしく、和風・洋風どちらの庭にも合います。

マトリカリアの注意点!

ハーブとしては葉を乾燥させてポプリや入浴剤、防虫剤として用いられます。
片頭痛役として用いる事もあるそうですが、副作用もあるので安易な利用はできません。
また、園芸店の店頭では「マトリカリア」の名前で販売されている花苗を、ハーブとして用いないほうが良いでしょう。
園芸では、ハーブとしてではなく、コンパニオンプランツとして利用する方が良いと思います。

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