チーゼルの種類と花言葉

チーゼルは二年草や、越年草です。
ヨーロッパからアジアの日当たりのよい草原に自生しています。
学名のfullonumは「毛織物を起毛する」という意味で、日本でも以前同じ用途に使われていて、別名のラシャカキソウ(羅紗掻き草)はそのことを表しています。
二年草なので、開花後に寿命を終えますが、立ち枯れた姿も美しく見ごたえがあります。
花後の果実はそのまま乾燥させるとドライフラワーとしても楽しむことが出来るんです。

今回はそんなチーゼルとはどんな植物なのか、花言葉や種類などをご紹介します。

チーゼルってどんなお花?

チーゼルの基本的なことを紹介します。

  • 学名|Dipsacus fullonum
  • 科名|マツムシソウ科
  • 属名|ナベナ属
  • 英名|Wild teasel
  • 和名|羅紗掻草(チーゼル)
  • 開花時期|7〜9月

以上がチーゼルの基本データです。
チーゼル(ラシャカキグサ)は7月~9月に薄紫色の花を咲かせるマツムシソウ科の背丈の高い、大型二年草で日本には明治時代に渡来しました。
花の後の実に見える開花前は鋭いトゲ状の総苞に囲まれた楕円形の形をしています。
その苞の隙間から薄紫の花が無数に開花します。
チーゼル(ラシャカキグサ)の花の咲き方は独特で、伸びた花柄の先端に花穂をつけ、花の周囲を輪で取り囲むように薄紫色の花が上から開花し、徐々に下に咲き進みます。

チーゼルはアレンジでどう使う?

チーゼルは、花束などにアレンジする時「フィラーフラワー」として使われることが多いです。
フィラーフラワーとは枝分かれした先に、小さいお花をたくさんつけるお花を指します。
立体感を出したり、空間を埋めたりするために使用されます。

チーゼルの名前の由来

チーゼルは鉤爪(かぎづめ)のような棘が無数に生えた、タワシ位の大きさの実です。
「チーゼル」は和名をラシャカキ草と言い、大阪の岸和田市で育ったひとなら大抵知っていると言われています。
その理由は、大阪府の南部、泉州地域で織物工業の盛んな時代にはたくさんの「羅紗掻き草」が植えられていたそうです。

チーゼルの使い道

現在、チーゼルの用途として最も多いのは果歩をドライフラワーに用いる事で、様々に着色されたものなどが現代風の生け花材料として広く流通しています。
羅紗(ラシャ)とは毛織物の一種で、密に織った厚地の生地を起毛させたものです。
羅紗は最近ではビリヤードの台や乗馬福など、用途は限られたものになっていますが、丈夫で保温性も高く、少し前までは様々な用途の衣類の生地として使用されていました。

チーゼルの花の種類

チーゼルはは二年草で、1年目はロゼット状の葉を形成し、2年目に花茎が立ち上がり、分岐して茎先に沢山の花が開花します。
最終的には背丈が2m以上になる大型の草花で、庭に植えると存在感のあるアクセント的な存在です。

今回は人気のチーゼルをご紹介します!

チーゼルフロナム

ガーデン関連の洋書などでもたびたび登場する大型の植物です。
草丈は約2mになり、ユニークな花をたくさん咲かせるので、ガーデンの後方などに植えると、渋い雰囲気を発揮する花です。
夏に沢山の花を咲かせ、花後はカサカサと自然に乾いてくるので、ドライフラワーに最適です。
また、秋冬の庭にあえてタネをつけた枯れ姿をそのまま残して、シードベッドを楽しむのも昨今のガーデンデザインで流行しています。

チーゼルフロナムのドライフラワーにするには

タネになる少し前に収穫すると、色合いがよりグリーンになります。

チーゼルの植え付け

チーゼルの苗は秋と初夏に流通しています。
チーゼルは2年草なので、秋に植えつけたほうが花数が多くなります。
葉に傷みのない苗を選ぶようにしましょう。

次にチーゼルの植え付け方などを紹介します。

用土

土質は特に選びませんが、水はけのよい肥沃が適しています。
地植え向きですが、鉢植えで育てる場合は、草花用の培養土で問題なく育ちます。

種まき

春まきと秋まきが出来ます。
秋にまいて越冬させた方がたくさんの花が楽しめます。環境に合うと、こぼれ種でも増えます。

植えつけ場所

日当たりのよいところを好むので、日陰ではうまく育ちません。
背丈が2m前後になる花なので、どちらかというと地植え向きです。
生長後の高さを意識した場所に植えつけましょう。

収穫

チーゼルは切り花、ドライフラワーとしても楽しむことが出来ます。

増やし方

種でふやすことが出来ます。
環境に合うと、こぼれ種でも増えます。

チーゼルのお手入れ

日当たりのよい場所を好むので育てる場所がきまったらお手入れをしてあげると綺麗なお花の状態が長く続きます。

水やり

地植えのチーゼルは根付いてからは水やりの必要はありません。
鉢植えの場合は、鉢の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをしましょう。

肥料

肥沃な土に地植えをするなら、特に施肥の必要はありません。
必要に応じて、春と秋の2回程度の施肥でよいでしょう。

病害虫

特別な病害虫の害はありません。

チーゼルの花言葉

チーゼルにももちろん花言葉はあります。
チーゼル自体の花言葉は「人間嫌い」です。

それでは花言葉を見ていきましょう!

チーゼルの花言葉|「人間嫌い」

チーゼルの花言葉の「人間嫌い」は葉や茎に棘が有る事に由来していると言われています。

チーゼルを切り花にして楽しもう

チーゼルの花は7月ごろから開花します。
お花は切り花としても流通しているので自宅で飾る事も可能です。
花周辺と花の下の茎には無数の鋭い遂げがあるので、切り花として楽しむ場合は、取り扱いに注意してくださいね。

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