プリザーブドフラワーのプレゼントは失礼?知らないと損する大人のマナーとは

母の日や誕生日などのプレゼントに最適なプリザーブドフラワー。

そんなプリザーブドフラワーはお祝い事、お供え(供花)・お悔みなどに使用すると失礼になることがあります。

本記事では、プリザーブドフラワーを贈る際のマナーについてご紹介します。

相手が快く贈り物を受け取れるように、最低限のマナーを押さえておきましょう。

プリザーブドフラワーのプレゼントが失礼になりうる3つの場面

プリザーブドフラワーが失礼になりうる場面はおもに以下の3つです。

  • お供え(供花)・お悔み(仏花)
  • 快気祝い・全快祝い
  • 風水を重視している人に贈るとき

それぞれの内容を詳しく解説します。

以前は失礼とされていたマナーも、時代の変化により受け入れられることもあります。

相手に失礼にならないように配慮する気持ちを持つことが大切です。

お供え(供花)・お悔み(仏花)として贈るとき

葬式の場や祭壇に飾る供花や仏花は、生花を贈ることが一般的です。

しかし、住んでいる地域の風習や宗教観念によってマナーは異なります。

供花・仏花(ぶっか)としてプリザーブドフラワーを贈る際は、相手の価値観や宗教に合っているかを事前に確かめることが大切です。

お葬式に用いられるお花でも、「後飾り用の供花」「枕花」「祭壇用供花」などは生花であることが一般的です。

プリザーブドフラワーは生花のように手入れをする必要がありません。気温に左右されることなく、故人の好みに合わせられるのもプリザーブドフラワーならではの魅力です。

ご遺族に了承を得ているのであれば、プリザーブドフラワーを手配しても良いでしょう。

快気祝い・全快祝いをするとき

快気祝いや全快祝いは、入院中のお礼や退院後の報告の意味を込めて贈るものです。

一般的に快気祝い(全快祝い)には、「病を水に流す」という願いが込められているため、生花(消えもの)の方が適しているという考え方があります。

また、退院祝いに贈る花には、プリザーブドフラワーやソープフラワーなどの加工花を避けた方が良いでしょう。

「長持ちする花=病気が長く続く」という意味に受け取られることがあります。

風習や風水を重視している人に贈るとき

風習や風水を重要視している人には、プリザーブドフラワーのプレゼントは避けた方が無難です。

プリザーブドフラワーは、生花を加工したものなので、お花の生命活動はありません。

そのためプリザーブドフラワーを「生気がなくて好かない」「風水的にあまり良くない」と考える人もいます。

プレゼントを贈る相手が年配の方であったり、風習や風水を重視している方の場合は、避けた方が良い場合もあるでしょう。

こんなシーンに大活躍!プリザーブドフラワー活用法

こんなシーンに大活躍!プリザーブドフラワー活用法

プリザーブドフラワーが失礼になる場面がある一方で、プリザーブドフラワーのプレゼントが喜ばれる場面もたくさんあります。

プレゼントに最適な3つの場面は以下の通りです。

  • 記念日(母の日・誕生日など)
  • 結婚祝い
  • 開業・開店祝い

①記念日(誕生日・還暦祝い・母の日など)

プリザーブドフラワーは誕生日・還暦祝いや結婚記念日などの特別な日におすすめです。

生花に比べてオリジナリティを出しやすいプリザーブドフラワーなら、相手のイメージに合わせながらお花をアレンジできます。

日ごろの感謝の気持ちを表すギフトとして、プリザーブドフラワーを贈ってみてはいかがでしょうか。

②結婚祝い

プリザーブドフラワーは結婚式をより華やかなものにしてくれます。

プリザーブドフラワーが長持ちするということから「永遠の愛を」という意味があるため、結婚祝いに最適です。

③開業・開店祝い

開業・開店祝いでお花を贈るメリットは、店前を通る人に宣伝できることです。

また香りが少ないプリザーブドフラワーは、飲食店へのプレゼントに最適です。

インテリアにこだわりがある場合でも、お店の雰囲気や業種に合わせて、お花の色を調節できるのもプリザーブドフラワーならではの魅力といえます。

プリザーブドフラワーには生花のように花粉が付いていないので、アレルギーの心配がありません。
お手入れも簡単で軽くふき取ったり、直射日光を避けたりするだけで、お花を長期間楽しめます。

知らなきゃ超失礼?プリザーブドフラワー贈呈時に気を付けるべき3つのこと

【雑学あり】シーン別プリザーブドフラワーおすすめプレゼント3選

①結婚記念日や誕生日にあじさいは不向き

あじさいは「移り気」という意味をもっており、「恋心が他人に移る、気がない」と捉えられる可能性があります。プリザーブドフラワーのアレンジの一部に使われていることがあるため、注意しましょう。

結婚記念日や誕生日などの記念日は相手に対する心遣いが大切です。

記念日の日付やイニシャルが入っているようなプリザーブドフラワーは、オリジナリティあふれるものになるでしょう。「愛」という花言葉がある赤いバラは、最愛の人へのプレゼントにも最適です。

<記念日におすすめの花(花言葉)>

  • 赤いバラ(愛)
  • ピンクのカーネーション(感謝)
  • チューリップ(幸福)
  • ひまわり(熱愛)
  • ブルースター(信じあう心)

②結婚祝いは割れ物厳禁

「あなたを愛している」という意味の赤いバラや「嫉妬」を表す黄色いバラは避けましょう。また、結婚祝いには「別れを連想させる割れ物」は縁起が良くありません。プレゼントを贈る際は、ガラスや陶器の入れ物はNGです。

結婚祝いには花言葉を考えたプリザーブドフラワーを贈ってみましょう。

ケースにしまえるコンパクトなプリザーブドフラワーなら、自宅でも手軽に飾られます。

<結婚祝いにおすすめの花(花言葉)>

  • デンファレ(お似合い)
  • スターチス(変わらぬ心)
  • かすみそう(清い心)
  • 青いバラ(夢が叶う)
  • 白いバラ(純潔)

③開業・開店祝いは赤色NG

火事や赤字を連想させる赤色のお花は、開店祝いに向いていないことがほとんどです。また、お店のコンセプトを大切にしている飲食店に花を贈る際は、なるべく匂いのないものを選ぶと良いでしょう。

開業・開店祝いをする際はお店の雰囲気に合わせたものを選ぶことが大切です。

店内の雰囲気やインテリアのこだわりを消さないように、お店の内装に注意してプレゼントしましょう。

<開業・開店祝いにおすすめの花(花言葉)>

  • 黄色のガーベラ(前進)
  • 紫のトルコキキョウ(希望)
  • ピンクのカーネーション(感謝)
  • オレンジのバラ(信頼)
  • グロリオサ(栄光)

プリザーブドフラワーは思いやりを持ってプレゼントしよう!

「プリザーブドフラワーは思いやりを持ってプレゼントとしよう!」

今回は、プリザーブドフラワーをプレゼントしない方が良い人とプレゼントした方が良い人の特徴をご紹介しました。

どのようなプレゼントであっても、相手に思いやりを持つことが大切です。

本記事を例として、適切なマナーを知っておけば、失礼になることはないでしょう。

プレゼントする時と場合を考えながら、最低限のマナーを持ってプリザーブドフラワーを贈ってみてください!