プリザーブドフラワーの作り方とは?

最近人気が出始めているプリザーブドフラワー。
プリザーブドフラワーは、生花(本物の花)を原料として、脱水・脱色加工を行った後、染色液・保存液をお花の内部に満たさせる事で、お花を好きな色に染め上げ、さらにお花その物の瑞々しさを保ちつつ、生花では2週間ほどしか持たない保存性をより長期的な保存法を実現したお花になります。
今回は自宅でも簡単に作ることができるプリザーブドフラワーの作り方についてご紹介していきたいと思います。

自宅で簡単!プリザーブドフラワーの作り方

自宅で簡単!プリザーブドフラワーの作り方

部屋に飾るだけでなく、誕生日や記念日のギフトとしても喜ばれるプリザーブドフラワー!
色鮮やかでおしゃれなアレンジは、みずみずしい生花とは違った魅力があり、素敵です。
自分でもプリザーブドフラワーを作ってみたいと思いながら、実際に造るとなると難しそうなイメージがあると思いますが、プリザーブドフラワーは自宅でも簡単に作ることができます。

プリザーブドフラワーを作る前に!

プリザーブドフラワーを作る前にまずは必要なものを揃えましょう。
必要な道具や材料は薬局やドラッグストアでそろえることが出来ます。
用意するものが「5つ」用意する材料が「4つ」あります。

用意するもの①|花用のハサミ

水揚げの際に花の茎を切ったり、枝葉を切って形を整えたりするために使います。
自宅にある一般的なハサミでも代用できますが、切れ味の良い花バサミがあればアレンジメント用に幅広く使えるので、1丁(1本)持っておいても良いでしょう。

用意するもの②|ピンセット

花を溶液にひたすときや花びらの位置調節など、細かい作業で必要です。
先端の細いものがおすすめです。

用意するもの③|密閉できる容器

花を溶液に浸けておく際に必要な容器です。
花の大きさに合わせていくつかあると便利です。

用意するもの④|アルミホイル

アルミホイルで落とし蓋を作ります。
花を容器に入れて溶液に浸すときに、花が水面に浮いてこないように、アルミホイルの蓋で押さえるのです。

用意するもの⑤|ゴム手袋

アルコールを扱うので、溶液に直接触れて手が荒れないように、ゴム手袋を準備しましょう。

ここまで準備できたら次は材料を用意します!

用意する材料①|消毒用エタノール

花の脱水・脱色のために使います。「プリザーブドフラワーA液」として市販されている脱水・脱色液もありますが、薬局やドラッグストアで簡単に手に入る消毒用エタノールでも代用できます。

用意する材料②|精製グリセリン

グリセリンに水と好きな色のインクを混ぜて着色液を作り、脱色した花を着色します。
グリセリンを入れることで、生花のような質感を保つことができるのです。
薬局やドラッグストアで購入可能で、「プリザーブドフラワーB液」として市販されているものもあります。
市販のB液は、濃い色調で色の定着しやすい「溶剤」と、色合いが淡く自然な仕上がりの「水性」があるので、パステルカラーやクリアカラーなどさまざまな色を好みで使い分けてください。

用意する材料③|インク

花を自分の好きな色に着色します。
絵の具は使用できないので気を付けましょう。

用意する材料④|乾燥剤(シリカゲルなど)

花を乾燥させて仕上げる際に、密閉容器に花と一緒に入れるためのものです。プリザーブドフラワー専用のものも販売されていますが、お菓子に入っているシリカゲルでも問題なく使用できます。

これらを用意したらプリザーブドフラワーの作り方は4工程あり、凄く簡単ですので見ていきましょう。

プリザーブドフラワーの作り方

では作り方です!

作り方①|お花の水切り

アレンジがしやすいように、茎を2~3cmの長さにカットします。
このとき、茎が潰れないようにスパッと切ること、水を吸う面が広くなるように断面を斜めに切ることを心がけましょう。
切ったら水に挿して30分ほど置き、十分に水を吸わせます。
ポイントとして水切りをきちんと行うことは、仕上がりを美しくします。
溶液を吸い上げる工程では、花自体の力が必要となるため、元気な状態で加工しましょう。

作り方②|脱水・脱色

消毒用エタノールを容器に入れて、花材全体をしっかりと浸します。
花が浮いてしまうときはアルミホイルで蓋をし、さらに容器の蓋も閉めて1日以上置きます。
生花には、ポリフェノールやセルロースといった成分が含まれています。
これらの成分が残っていると、プリザーブドフラワーに加工後、花が変色したり枯れてしまったりするため、脱水・脱色の工程で成分を抽出し、長期間美しさを保てるようにするのが目的です。

作り方③|着色

グリセリンと水を2:1で混ぜ、そこにインクを数滴入れて着色用の溶液を作ります。
脱水・脱色をした花の茎を着色用の溶液に挿して、直射日光の当たらない場所に置き、希望の色の濃さになるまで1日ほど様子を見ます。
このとき、溶液を電子レンジで35度くらいに温めておくと、花が溶液を吸い上げる際に全体に行き渡りやすくなるため、きれいに仕上げられます。

作り方④|乾燥

着色ができたら花材を溶液から引き上げ、キッチンペーパーなどで優しく水気を拭き取ります。
そのまま乾燥剤を入れた容器に移して、2日ほど日陰に置いて乾燥させれば、プリザーブドフラワーの完成です。

プリザーブドフラワーを長持ちさせるポイント

プリザーブドフラワーを長持ちさせるポイント

プリザーブドフラワーを永く楽しむためにはいくつかコツがあります。
もともとプリザーブドフラワーは、長期保存が可能なお花ですが、上手に保存することでさらに寿命を延ばせて永く楽しめるのです。

プリザーブドフラワーの保存期間とは?

①取り扱いに注意

プリザーブドフラワーは、加工花ですがとても柔らかくデリケートなのです。
ですので、持ち運ぶ際は、落としたりぶつけたりせず優しく取り扱いましょう。

②湿気に注意

プリザーブドフラワーは水を必要としないですが、湿気を与えると、カビが発生する恐れがあります。

③直射日光を避ける

直射日光や強い光が当たると花びらが遜色し、劣化を早めてしまう場合があります。
ですので、窓際などは避けていつまでも美しい花色を楽しみましょう。